PTAの役員決めって大変なの!?欠席したらどうなる?
2019/01/04
子供が小学校に入学したらやってくるアレ・・・
そう、それは P T A
働いているママや人付き合いが苦手なママは、できれば避けて避けて避けて通りたいPTA役員。お子さんが初めて小学校に上がるママは、特に気になるところではないでしょうか。
そんな知っているようで知らない、PTAの意味や役員の選出方法、役員をできるだけ楽にやる方法などをお伝えします。
私もついにPTAデビューしたので、実際のPTA役員決めのやり方やその場の雰囲気など(笑)、随時追加していきますね!
PTAとは?
日本におけるPTA(ピーティーエー、英語: Parent-Teacher Association)とは、各学校で組織された、保護者と教職員による社会教育関係団体のことである。任意加入の団体であり、結成や加入を義務付ける法的根拠はなくすべての児童生徒のためのボランティア活動というのが本来のあり方である。
Wikipediaより引用
PTAは親と先生が集まって、行事ごとや学校でのさまざまな活動を支援・運営していく、というのはわかると思いますが…Wikipediaに気になる記述が。
「ムムムッ!PTAは任意加入の団体だと!?」
私も調べてみて初めて知ったのですが、PTAは強制的に必ず入らなければいけない団体ではないのです!法的な根拠もありませんし、PTAに入らなかったといって、何かに違反するわけでもなく、罰を受けなければいけないというものでもありません。
あくまでも、子供たちのために行う自主的なボランティア活動なのです。
ただ、「面倒くさいし、じゃあPTAに入らないでおこうっと!」と簡単にはいかないのが実情なんです。その理由は・・・
- 入るのが当然、という学校や保護者の雰囲気。
- そもそも任意加入ということを知らないし、知らされない。
- 行事でPTAからの粗品などが配られる。(PTA会費から)
- 卒業アルバム制作にPTAが関わっている。
PTAに入らないと、周りから白い目で見られるとか、子供が他の子と同じような恩恵が受けられないのでは?と考える保護者もいますし、実際に「ちょっと変わった人」という目で見られるというケースもあるようです。
うーん、そうなるとPTAに参加するしかないのかな~と、私なんかは思ってしまいます。
PTAの活動内容
では、PTAは一体どんな活動をしているのでしょうか?
・運動会など学校行事のお手伝い
・登下校時の安全パトロール
・広報誌の発行
・ベルマークの集計 etc.
他にも清掃活動や懇親会への参加など、本当にやることは山ほどあります^^;
NHKオンデマンド「まもなく新学期!PTAを考える」では、学校関係だけではなく、町内のお祭りや防災訓練などにもPTAが協力を求められるケースもあると紹介されていました。それじゃあ負担も大きいし、やりたくないと思う人も多いはずですよね。
では、実際にPTAはどのような組織で、役員にはどのような種類があるのでしょうか?
PTA役員・委員の種類
よく「役員決め」といいますが、4月に行われる役員決めは「委員(クラス役員)」を決めるものですね。委員は人数も多く、子供の在学中にほぼ全員、1回は回ってくるという学校も多いです。
役員は、委員長経験者などが選ばれることが多いため、ほとんどの保護者には関係がないかもしれません。
ここでは役員と委員の種類にはどんなものがあるのかみていきましょう。(学校によって、委員の名称や活動内容には差があります。)
PTA役員(本部役員)
PTAのまとめ役となる本部役員です。
・会長(1名)
PTAの代表。行事で保護者代表としての挨拶を行ったり、PTA連合の会合への参加など、校内だけでなく対外的な仕事も多い。
・副会長(2~3名)
会長の補佐役。会長不在の時など、代理として行事や会議に参加する。
・書記
議事録の作成・書類のファイリングなどを行う。
・会計
PTAの収支を管理・記録する。
・監査
PTAの会計を監査し、総会等で報告する。
PTA委員
・学級(学年)委員
クラス内の保護者をまとめる。先生とのパイプ役。保護者懇親会の幹事・司会進行を担当。
・広報委員
年数回の広報誌の作成。写真撮影や取材、パソコンでの編集作業などあり。
・文化(教育)委員
保護者向けの講演会・講習会などを企画開催する。
・保健体育委員
給食試食会への参加。運動会・スポーツ大会などのサポート。
・図書委員
図書館へ置く本の選定。図書だよりの発行など。
・ベルマーク委員
ベルマークの収集や集計を行う。ベルマークをキレイに切るなどの細かい作業あり。
・地域(安全)委員
校内や通学路の安全パトロール。子ども110番の家の募集など。
・選考委員
PTA役員の選考が正しく行われているか監督する。また、PTA役員が決まらない場合は、候補者を説得したりなどの交渉を行うケースもある。
PTA役員決めの方法
PTA役員(委員)はどのようにして決めるのでしょうか?選定方法にはこういったものがあります。
PTA役員(本部役員)の選定方法
○立候補
役員をやってもいいという人が自ら名乗り出た場合は、すぐに決まります。児童数が少なくて役員が回ってきてしまう学校では、「やるなら早いうちに」と低学年のうちに立候補する人もいるようです。
○アンケート
立候補ですんなり決まることがなかなかないのが現状なので、全員にアンケートをとって決めるというところもあります。
1.ぜひやりたい
2.やる人がいないならやってもいい
3.絶対やらない
このような項目で、1→2→3の順で○をつけた人にお願いしていく方法です。
○くじ
立候補やアンケートでも決まらなければ、恐怖のくじでの選定になります。通常はよっぽどの事情がない限り、欠席している人も含めてくじを行います。
○選考委員による根回し
学校によっては、本部役員を選考する委員がいて、次年度の役員をあらかじめ選出しているところもあります。電話・手土産・自宅訪問攻撃で、候補者をなんとか口説き落とすこともあり、選考委員の大変な苦労の末に役員が決まっているところも少なくありません。
【ひとくちメモ】
- 本部役員はある程度、委員や役員の経験がないとできない(任せられない)ケースもあり、せっかく立候補しても、全くの未経験だと却下される場合もあります。
- PTAのまとめ役でもあり、活動頻度も委員に比べて格段に多いため、人柄・協調性なども重要視される傾向にあります。
PTA各委員の選定方法
○立候補
委員は本部役員に比べて、種類も人数も多いので、「やりたくない委員が回ってくるくらいなら、やってもいい(比較的楽そうな)委員になっておこう」と立候補する人もいます。
○アンケート
やってもいい委員に○をつけ提出し、希望者が偏っている委員はくじやジャンケンなどで決めていきます。
○くじ・ジャンケン
委員決めで、シーン・・・と沈黙が流れるような場合は、最初からくじやジャンケンで決めてしまうところも。
↓
各委員が決まったら、委員の中で委員長と副委員長を決めます。
【ひとくちメモ】
- 委員は各クラスから選出する場合と、学年単位で選出する場合があります。
- 各クラスごとに委員を出す場合は、委員の数も多くなり、回ってくる頻度も増えます。
- 学年単位で選出する場合は、まずクラス代表を数名選び、各クラス代表が集まった中で各委員を決めていきます。
免除対象者とは?
PTA役員(委員)をしなくても許される免除対象者が決まっているところもあります。免除対象者ってどんな人なんでしょうか?
①妊娠中の人
②未就園児がいる人
③病気・入院中の人
④役員(委員)経験者
学校によっては規定で決められている場合もありますし、話し合いの場で「そういう理由ならできないよね」と免除される場合もあります。
病気・介護・母子家庭(父子家庭)など、大勢の前で言いにくいプライバシーに関わる理由のある人は、選考委員・学級委員などに相談しておくといいかもしれませんね。
PTA役員決めを欠席したらどうなる!?
PTAの委員決めは、通常4月に行われます。新1年生の場合は入学式の後、他の学年は、始業式の日の夜や初めての授業参観の後などに行われることが多いようです。
妊娠・出産・病気などで、どうしても参加できない人を除いては参加したほうがいいとは思いますが、仕事がどうしても休めないママもいますよね。
もしどうしても参加できない時は欠席するしかないのですが、委員決めを欠席した場合はどうなるのでしょう?
欠席の場合、事前に「欠席の場合はこのようにします」とお知らせがあると思いますし、委任状の提出が必要になる場合も多いはずです。
参考:学級PTA懇談会の案内状
例えば、「くじになった場合、欠席者の分は出席者が代理でくじを引く」とか、委任状には「議長に一任します」「その場の話し合いの決定に委任するものとします」などの記載があると思います。
なので、もし欠席していて委員になってしまっても文句は言えないし、委員を断ることはできないのです(-_-;)
PTA役員を断る理由
PTA役員決めは、協力的な保護者がいるかいないかによって、地域・学校・クラスでもかなり雰囲気が違ってくるようです。
やりたくない人ばかりが集まったら最後、役員決めでは「できない言い訳の発表大会」だそうです^^;
「みんなどんな言い訳をしているんだろう」と、好奇心旺盛な私は調べてみました(笑)
「役員をやったことがあります」
「今、妊娠中で・・・」
「上の子の役員をしているので」
この辺は納得できる理由ですね!
「引っ越してきたばかりなので…」
「仕事しているので」
「役員をするような器じゃないので」
ん?この辺の理由だと間違いなくツッコミが入りそうですね^^;
「日本語ができないので」(パパ・ママが外国人)
「子供が不登校です」
「(欠席)→(電話も着拒)」
いろんな方がいますね~。その理由なら仕方ないという人から、この人とはあんまり関わりたくないかも…というツワモノまで。
参考:学校たんけん隊「PTA役員・委員お断り集」
嘘をついても絶対にバレますし、「今年がダメならじゃあ来年」となって、ずっと役員のことでモヤモヤしなきゃいけなくなります。決まってしまったら1年間だけは頑張ろう!と気持ちを切り替えた方がいいような気がしますね。
PTA役員をできるだけ楽にやる方法
どうせ役員をしなきゃいけないなら、できるだけラクにやりたいですよね!そんな方法があるんでしょうか。
よく言われるのが、「6年生の時は卒業が控えているので大変。それに加えて、役員(委員)をやりたくないと逃げていた親が、高学年でイヤイヤ役員になっている。」というハナシ。
子供1人につき1回経験すればあとは免除される、という決まりのある学校だったら、子供が低学年のうちに役員をやっておいた方が気がラクです。
しかも、低学年の役員は、自分たちの学年のことを考えていればいいのですが、高学年の役員は、全学年の状況を把握して、時には低学年のサポートを行ったりすることもあるので、どちらかというと低学年の役員の方がやりやすいのかな~と思います。高学年になるほど、重要な役を任されたりすることも多いですからね。
あとは、もし同じ小学校の先輩ママの知り合いがいたら、比較的仕事の少ない役員をリサーチしておくといいですよ☆
「やってよかった!PTA役員」の声
やることが多い、仕事を休まなきゃいけない、人間関係がわずらわしい・・・とマイナスイメージの多いPTAですが、大変なことばかりではありません。
やってよかった!と思えることもありますよ♪
- 母親や子供、地域の知り合いが増えた
- 学校の様子がよくわかるようになった
- ママネットワークを通していろんな情報を知ることができる(スーパーのお買い得情報から子供の受験などまで)
- 社交的になった
- 人前で話すのがあまり苦にならなくなった
- 子供や先生との関わりが増えて、学校行事にも「参加したぞ~!」という充実感がある
「PTAをイヤだイヤだと避けていたけれど、一度深く関わってみるといい経験になった」というママ&パパも意外に多いのに驚きました!
なんでもそうですけど、同じやるにしても気持ち次第で全然違ってきますからね~♪
私の旦那さんの妹は小学校のベルマーク委員をやっていて、最初は「めんどくさいし、仲の良い人もいないし」とボヤいていましたが、今は気の合うママ友もできて、時間のやりくりは大変だけど結構楽しいよ~♪と言っていました。
私も、PTA役員にはなりませんでしたが(ヒラ部員です)、ママたちと協力してやっていこうと思います!
いかがだったでしょうか?
知っているようで意外と知らないPTA。調べてみると奥が深くて、活動内容・人間関係などいろんな面が見えました!
私もワーキングマザーなので、時間のやりくりが一番大変そうですが、役員に決まってしまったら1年間は腹をくくってやり遂げよう!と心に誓ったのでした^^
ママさんたち、無理しすぎずボチボチやっていきましょうね!