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PM2.5の対策はこれでバッチリ!赤ちゃん・子供のためにできること

      2022/03/10

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春先になると、花粉とともに気になってくるのがPM2.5。

私は九州在住ですが、毎年暖かくなってくるとPM2.5の数値に敏感になります。しかもPM2.5だけじゃなく黄砂までやってくるので、「花粉・黄砂・PM2.5」のトリプルパンチ!

車や洗濯物にも汚れがつくし、のどがイガイガすることもあるので、こんなに空気が汚れていて大丈夫だろうかと不安になります。

 

特に気になるのが、大人よりも汚染物質の影響を受けやすい子供たち。PM2.5から子供たちを守る方法はあるんでしょうか。

今回は

「PM2.5は何からできている?」
「PM2.5は体にどんな影響がある?」
「屋外・屋内でのPM2.5対策法」

などについて解説していきます。

自分と家族の健康のためにも、PM2.5の対策法を知っておきましょう!

 

 

PM2.5とは?

PM2.5のPMは「Particle Matter(粒子状物質)」の略で、大きさが2.5㎛(マイクロメートル)以下の物質のことを指します。

PM2.5はとーっても小さな粒子です。どれくらい小さいかというと、髪の毛の太さの1/30しかありません。

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出典:米国EPA

数値で表すと2.5㎛(マイクロメートル)、1㎛は1mmの1000分の1なので0.025mmになります。とてつもなく小さな粒子なんですね!

 

花粉や紙と比べてみてもこの小ささ!この小さな赤い丸がPM2.5です。

pmsize出典:http://www.city.gifu.lg.jp/14122.htm

PM2.5がとてつもなく小さな粒子だということはわかりました。

では、その粒子の正体は一体なんなのでしょうか?

 

 

PM2.5は何からできている?

PM2.5って何からできているんでしょうか?

調べてみて驚きました。

実は、「PM2.5」はPM(粒子状物質)を大きさだけで区別しているので、その粒子が何でできているかという点は全く考慮されていないのです!

ですので、PM2.5は人工物だけじゃなく、自然界にも存在しているんです。

 

pmimg出典:広島県大気情報ポータルサイト

図にあるように、自然界で発生する黄砂・すす・火山灰などでも、粒子の大きさが2.5㎛以下なら「PM2.5」になります。

ただ、人工的な排出物は粒子のサイズが小さく(0.5㎛以下が多い)、PM2.5の大部分を占めるということから「PM2.5=汚染物質」と認識されるようになっています。

 

汚染物質は、主に中国の工場から出る煙やディーゼル車の排気ガスに含まれる物質で、炭素成分・硝酸塩・硫酸塩・アンモニウム塩・ケイ素・ナトリウム・アルミニウムなどを含んでいます。それが2月~4月頃を中心に、偏西風に乗って日本へやってくると考えられています。

日本でも、高度成長期には汚染物質による公害が問題になりました。今の中国も昔の日本と似たような状況になっているんですね。(ただ、中国は正式には認めていませんが)

PM2.5は最近の話だと思われがちですが、日本の大気汚染がひどい頃を考えると、1970年代を過ごした人たちは、実は今よりずっと高濃度のPM2.5にさらされていたとも言えるんですよ!

 

 

体にどんな影響がある?

PM2.5には毒性があるのかどうか気になるところですよね。

特徴としては、PM2.5はとても小さい粒子なので、肺の奥深くまで入りやすく

  • 喘息
  • 気管支炎
  • 肺がんのリスク上昇
  • 循環器系への影響
  • じんましん、肌荒れ
  • 鼻水、目のかゆみなどのアレルギー

など、健康面に影響を与えるといわれています。

しかも粒子が小さいため、一度入り込むと排出されにくく、血液に取り込まれて他の臓器へ到達してしまう可能性もあるそうです。

pm-kokyuki出典:国立環境研究所

詳しい健康被害に関してはまだ研究段階とのことなので、将来のためにも今から気を付けていないといけませんね。

 

 

安全基準値は?

では、PM2.5はどれくらいの濃度になったら注意した方がいいのでしょうか?

1日平均70㎍(マイクログラム)/㎥を超えると健康に何かしらの影響が出てくると言われています。

影響を受けやすいとされる子供やお年寄り、ぜんそくや心臓病などの疾患のある人は35㎍/㎥を基準に注意するように定められています。

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出典:政府広報オンライン

 

 

PM2.5の値を知るには

私の住んでいる地域では、12月からテレビの天気予報で「PM2.5予報」も一緒に放送されています。

他にも、環境省大気汚染物質広域監視システム「そらまめ君」では1時間ごとのPM2.5の値を確認することができます。

 

mj252016120201081※12/2午前1時のそらまめ君の画像

ん!?黄色は35㎍/㎥を超えている地点なのですが、12月でも意外と数値が高くてびっくりしています^^;

赤ちゃんや子供の場合は35㎍/㎥以上だと外出を控えた方がいいと思います。実際、我が家の娘たちが通っている保育園では、PM2.5の数値が高い日は外遊びを控えるようになっています。

自治体で注意報が出る場合もありますので、情報をこまめに確認しておきましょう。

 

 

PM2.5の対策法

それではPM2.5の対策をご紹介していきます。まずはできるところから始めてみましょう!

屋外での対策

PM2.5の数値が高い時にはできるだけ外出を控えたいところですが、ずっと家の中にいるわけにもいきませんよね。

特に子供たちは外で遊ぶのが大好きです。屋外で活動する時のPM2.5対策をご紹介しましょう。

 

1)長時間の激しい運動を控える

ランニングやサッカーなど、長時間の激しい運動では空気をたくさん吸い込むことになります。

ということは、それだけPM2.5もたくさん吸い込んでしまうことになるので、できるだけ激しい運動は控えた方が安心です。運動を行う場合でも、短い時間で切り上げるなど工夫をしましょう。

 

2)マスクをする

屋外での一番の対策はマスクをすること。

人は空気を吸うと、鼻とのどを通って肺に空気が送り込まれます。のどより先の気管に進入できる大きさの粒子は「10㎛(マイクロメートル)以下」とされています。PM2.5は2.5㎛以下の粒子なので、やすやすと通ってしまいます。

値が高い時には、PM2.5の粒子を通さないマスクの着用をおすすめします。

特に、N95※1 やDS1※2 以上のマスクは高性能マスクです。

※1 米国の規格に基づきNIOSH(米国労働安全衛生研究所)が認定したマスク。
※2 労働安全衛生法に基づく国家検定に合格したマスク。DS1 やDS2 などの種類がある。

 

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ここでマスクを使用する時のポイント!

マスクの性能も大事ですが、サイズの合ったマスクをつけることもとても重要です。

小さいマスクだと、息苦しくなったり耳が痛くなって長時間着けられませんし、大きいマスクだと、すき間ができてPM2.5を吸い込んでしまうことになります。

NHK「ためしてガッテン」では、着け方によっては効果0%(マスクを着けていないのと同じ)だという衝撃の実験結果も公開されています^^;

▽ ためしてガッテン|そのマスク、大丈夫?予防効果10秒超UP術

 

「自分や子供に合ったサイズが分からない!」という方に、自分に合うマスクのサイズを簡単に見分ける方法をご紹介しましょう。

<自分に合ったサイズの見分け方>

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9~11cm   子供サイズ
10.5~12.5cm 小さめサイズ
12~14.5cm ふつうサイズ
14cm以上  大きめサイズ

親指と人差し指で耳から鼻までの長さを測ります。サイズはこちらを参考に選んでみてくださいね!

ちなみにメジャーがない時は「千円札と1円玉」があれば大丈夫!千円札の横幅はちょうど15cm、三つ折りにすると2/3で10cmになります。1円玉の直径はちょうど2cmなので、千円札と1円玉を組み合わせると正確な長さを出すことができますよ。

マスクを購入する前に、ぜひ一度測ってみましょう!

 

3)外出した後は「うがい・手洗い・洗顔」をする

外出すると、花粉と同じようにPM2.5も皮膚に付着します。なるべく部屋の中に持ち込まないためにも、外から帰ってきたら、うがい・手洗いを習慣づけましょう。洗顔もすると、顔に付着したPM2.5も落ちてさらにサッパリしますよ!

 

 

屋内での対策

つづいて屋内での対策をご紹介しましょう。

 

1)できるだけ外出を控える

不必要な外出はできるだけ控えましょう。

とはいっても、買い物や犬のお散歩などで外に出ることもあると思います。そんな時は忘れずにマスクを着用するようにしましょう。

 

2)換気や窓の開け閉めは必要最小限にする

家を閉めっぱなしにしていると、気分的にパァ~っと換気もしたいところですが、ここはグッと我慢して必要最小限にしておきましょう。

ただし!PM2.5はとても小さな粒子なので、気密性の低い家だと、閉め切っていてもPM2.5は部屋の中に進入してくるそうです。しかも、室内でも外とほとんど変わらない濃度なんだとか><

そんな時は空気清浄機を使うのが一番望ましいそうです。

参考:SUUMOジャーナル|大気汚染物質PM2.5は、どんどん家の中にも入ってきている

 

3)空気清浄機を使う

やっぱり屋内での一番の対策といえるのが「空気清浄機」。

最近は花粉やほこりだけじゃなく、PM2.5に対応している空気清浄機も増えてきました。

 

実際に中国で生活している方がこんな記事を書いていました。

中国でもシャープのプラズマクラスターやダイキンのうるおい光シリーズが大人気です。

中でもシャープのプラズマクラスターはやっぱりすごい!

日本だとそんなに感じないんですが、明らかに空気が違います。部屋の空気が澄んでいるのが分かるんです。無意識に深呼吸したくなるくらい空気が綺麗なんです。

気のせい?いやいやいつも汚い空気に慣れていると、本当に違いが分かるんです。

引用:たびハック

日本でも人気の空気清浄機は中国でも人気があるようですね!

最近の空気清浄機はどれも高性能なので、上位モデルじゃなくスタンダードなタイプでもPM2.5に対応しているものが多いですよ!一家に一台は必須のアイテムですね。

シャープ|プラズマクラスター空気清浄機
ダイキン|空気清浄機

 

4)洗濯物は外に干さない

洗濯物は外に干さず部屋干ししましょう。もし、そこまでPM2.5の数値が高くなく外に干した時には、花粉と同じように洗濯物を払って、衣類に付いてしまったPM2.5を落としてから取り込みましょう。

部屋干しをする場合、生乾きのニオイや雑菌の繁殖が気になるところですよね。部屋干し用の洗剤・柔軟剤を使うと嫌なニオイもしませんよ!

「部屋干しトップ」は抗菌剤が配合されているので安心です。さらに洗浄力が強力な粉末タイプもオススメします。

部屋干し用の柔軟剤で人気の「ソフラン」。匂いがキツくない点が高評価です。赤ちゃんや子供には匂いがキツくない方がいいですよね。

 

5)HEPAフィルター搭載の掃除機にする

「PM2.5を掃除機で吸い取るぞ~!」とはりきって掃除機をかけているあなた・・・その掃除機は大丈夫ですか?

PM2.5はとても小さな粒子なので、フィルターが粗い掃除機だとPM2.5を部屋中にまき散らしている可能性があります。

PM2.5をキャッチして、きれいな排気にしたいなら、HEPAフィルターULPAフィルター搭載の掃除機をおすすめします。

  • HEPAフィルター・・・0.3㎛の粒子を99.97%捕集できる
  • ULPAフィルター・・・0.15㎛の粒子を99.9995%捕集できる

という高性能なフィルターなので、部屋の空気より掃除機の排気の方がキレイなぐらいです。

 

<ULPAフィルター搭載の掃除機>シャープEC-VX700


サイクロン式の掃除機だとゴミを捨てるときにPM2.5が舞い上がりやすいので、紙パック式の方がその点は優れていると言われています。ただ、サイクロン式でもポイッと捨てられてホコリが舞い上がりにくい機種も出ていますので、検討してみてくださいね!

 

 

赤ちゃんや子供のPM2.5対策

特に赤ちゃんや子供にしてあげたいPM2.5対策をご紹介します。

 

1)ベビーカーカバー

マスクがつけられない赤ちゃんのお出かけにはベビーカーカバーが重宝します。花粉や黄砂対策にもいいですね。

春先になって暖かくなってきたら、中が蒸し暑くなることもあるので、こまめな水分補給やひんやりマットを敷くなどの対策をしてあげましょう^^

 

2)こまめな拭き掃除

空気中のPM2.5は空気清浄機でキレイになります。ただし、床の上に落ちたPM2.5は掃除をするしかありません。

ただ、掃除機を使うと機種によってはPM2.5をまき散らすことにもなりかねません><

特にハイハイをする赤ちゃんがいるご家庭では、拭き掃除をおすすめします。赤ちゃんがPM2.5の上をハイハイ・・・なんてことがないように、できれば毎日雑巾がけをしたいですね。

 

3)タバコは吸わない

「PM2.5とタバコは関係ないでしょ!」と思った方もいるかもしれません。

が!タバコの煙の粒子の大きさは1㎛以下。ということは、タバコの煙は立派なPM2.5と言えるんです!

喫茶店での喫煙席の濃度を調べたら、なんと700㎍/㎥もあるとか。これは北京の最も濃度が高い日と同じレベルです。

こんな空気を赤ちゃんに吸わせるわけにはいきませんよね。もし家の中でタバコを吸っている人がいたら、すぐにやめてもらいましょう。

参考:ファイザー|実はタバコの煙もPM2.5

 

 

まとめ

長くなったのでまとめます。

  • PM2.5は2.5㎛以下の小さな粒子のこと
  • 子供は35㎍/㎥、大人は70㎍/㎥を基準に注意する
  • 肺の奥まで入り込むためできるだけ吸い込まないことが重要
  • マスク、空気清浄機は効果的なアイテム
  • タバコもPM2.5なので子どもには煙を吸わせないようにする

 

 

いかがでしたか?

PM2.5=危険というイメージはあるのですが、実際どのような影響があるのかがまだ研究段階、というのが不安ですよね^^;

空中を舞うPM2.5を100%シャットアウトすることは不可能なので、まずは自分たちで防いでいくしかありません。子供たちの健康は、親である私たちが守らないといけませんからね!

今回の記事で、PM2.5が一体何なのか、どんな対策をすればいいのか、少しでも分かっていただけたら嬉しいです。

ぜひ参考にしてくださいね。それでは☆

 

 - 健康・美容, 子どもの健康・病気