【ひな祭りの由来】お内裏様とお雛様はいったい誰?子供でもわかる簡単解説
2017/01/20
こんにちは☆
最近、よくしゃべる娘たちのいっちょ前な会話が面白くてたまらない2児の母です。
春の行事といえば、女の子のための節句「ひな祭り」
ひな人形、ひし餅、ひなあられ、桃の花・・・
と華やかなイメージのあるひな祭りですが、どんな由来や意味があるのかと言われると、2児の母でありながら全くわかりません^^;
今回は、そんなひな祭りの起源や人形について調べてみました。
すると、ひな飾りのお人形たちに妙に親近感が湧いてきました(笑)
子供でも分かるように簡単に解説していますので、ぜひお子さんにもお話ししてあげてくださいね^^
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ひな祭りの起源
実は、ひなまつりがいつ頃から始まったのかは、いくつか説があります。その一説をご紹介しましょう。
むかしむかし、中国に徐肇(じょちょう)という男の人がいました。
その男の人には、3人のかわいい女の赤ちゃんが生まれたのですが、3人とも3日以内に亡くなってしまいました。あまりにも悲しんでいる様子を見た周りの人たちが、これ以上良くないことが起こらないようにと、女の子の亡骸を清めて水葬してあげました。
それが「3月の最初の巳の日(のちの3月3日)」に身体を水で清めるという風習になっていきました。
やがてその風習が日本に伝わってくると、草や紙でできた人形で自分の体をなでてけがれを移し、川や海に流す行事が始まったとも言われています。人形に身代わりになってもらって、良くないことを持って行ってもらっていたんですね。
また平安時代、貴族の女の子が「ひいな遊び」という紙で作った人形でままごと遊びをしていたことから
人形を使ったお祓いの行事
+
ひいな遊び
が結びついて、今のひな祭りになっていきました。
人形も、紙でできたものからだんだんと豪華なものに変わっていき、家の中に飾られるようになりました。人形を使ったお祓いも、ひな飾りを家に飾るのにも厄払いの意味があり、「子供が元気に幸せに育ちますように」という願いが込められています。
実は、ひな祭りは元々女の子のお祭りではなくて、男の子も女の子も参加していたんですよ!江戸時代に、3月3日は女の子、5月5日は男の子の節句と決められて今のような形になったのです^^
ひな人形の登場人物
ひな飾りに飾られている人形のことって意外とわかりませんよね。
いったいどんな人たちが飾られているのかをご紹介しましょう。
実は、男雛を「おだいりさま」と呼ぶのは間違い!?
一番上の段に飾られている「お内裏様(おだいりさま)とお雛様」、これはいったい誰なのでしょうか?
実は、天皇と皇后なのです。
私は調べて初めて知りました(笑)そんなに偉い方だったとはちょっとびっくりですね!
そんなお内裏様とお雛様ですが、童謡「たのしいひなまつり」でも「お内裏さまとお雛さま~♪」と歌われていて、
男雛=お内裏様(おだいりさま)
と呼ぶものだと思っている人も多いと思います。
が、しかーし!
内裏(だいり)は、天皇が住むプライベートな空間のことをいうので、お内裏様というのは本当は間違いなのです!
呼び方としては、天皇・皇后2人合わせて内裏雛(だいりびな)。別々に呼ぶなら「男雛・女雛」か「お殿様・お雛様」が正しい呼び方になります。
なぜ天皇・皇后が飾られるようになったのかというと「天皇・皇后のような幸せな結婚ができますように・・・」という願いが込められたからと言われています。
では、ひな人形に飾られている他の人形たちは一体誰なのでしょうか?内裏雛だけならまだしも、あの大勢の人たちは何をしているのでしょうか?
実は、ひな飾りは天皇の結婚式を表しています。だから、結婚式の準備係として仕えている人たちもたくさん登場しています!
上の段から
三人官女(さんにんかんじょ)・・・ごちそう係
五人囃子(ごにんばやし)・・・演奏係(今でいうバンド)
随身(ずいじん)・・・ガードマン
仕丁(しちょう)・・・雑用係
いろんな人たちが結婚式に参加しています。
こうやってみるとなんだか親近感が湧きませんか?^^
それでは、お付きの人たちをもう少し詳しく見てみましょう。
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【三人官女(さんにんかんじょ)】お局&女の子2人のウエイトレス
女官は、主に女性皇族の身の回りのお世話係です。行事ごとには給仕係(ウエイトレス)として参加することもあったそうです。
よく見ると手に持っているものが違いますね。
基本は、向かって左から「銚子(ちょうし)・盃(三宝)・長柄の銚子」になります。
- 銚子(ちょうし)・・・長柄の銚子にお酒を注ぐもの
- 盃(三宝)
- 長柄の銚子・・・お酌するときに器へ直接お酒を注ぐもの
三人官女はお酒を注いでいたのでしょうね。
実は、この三人官女のうち、真ん中の人だけ結婚しています。よく見ると、眉が剃ってあり、お歯黒もしているんですよ^^
他の2人は未婚なので、真ん中の人がお局様的な立場の人になります。
【五人囃子(ごにんばやし)】能を奏でるキッズバンド
5人は元服前の男の子たちです。
「元服(げんぷく)」とは、12~16歳の男の子が行う成人の儀式のことです。今、20歳で行われている成人式よりもずいぶん早いし、年齢にも幅があったんですね!
元服の前ということは小中学生ぐらいの男の子になります。
この男の子たちは5人で能を演奏しています。向かって左から「太鼓・大鼓・小鼓・笛・謡」で、楽器の大きい順に並んでいます。
- 太鼓(たいこ)・・・バチで叩きます
- 大鼓(おおかわ)・・・ひざに置いて手で打ちます
- 小鼓(こつづみ)・・・肩に担いで手で打ちます
- 笛(ふえ)
- 謡(うたい)・・・ボーカル
この日のために選ばれた男の子たち。美少年や秀才ぞろいだったんでしょうね~^^
【随身(ずいじん)】年の差コンビのSP
随身は、外出する時などに天皇をお守りする警護係です。今でいうSPですね。
左大臣・右大臣と呼ばれたりしますが、正確には左大臣・右大臣ではありません。左大臣・右大臣はかなり位が高い人なので、SPをするような人ではないのです。今でいうと左大臣は内閣総理大臣、右大臣はその補佐役といった感じでしょうか^^
左大臣の方が位が高いので、向かって右が左大臣(老人)・左が右大臣(若者)になります。手には弓矢を持っていますね。
【仕丁(しちょう)】がんばってます!地方出身の雑用係
仕丁は雑用係で庭掃除をしたり、外出する時にお供する係でもあります。
この仕丁は、決まりによって地方から集められた庶民たちで、タダ働きで奉仕しないといけません。しかも食料などの生活費はすべて自分たちで負担しなければならず、かなり大変だったようです。
3人いるのですが、よく見ると怒った顔、泣いた顔、笑った顔をしています。雑用係として働くことになってしまった心の内を表現しているともいわれます。
向かって左から
- 台傘(だいがさ)・・・傘を竿の先に乗せてお供する係
- 沓台(くつだい)・・・はきものをお預かりする係
- 立傘(たてがさ)・・・日傘をかざす係
または左から「熊手・ちりとり・ほうき」を持っている仕丁もあります。
ちなみに下の2段には、嫁入り道具のタンスやお茶の道具、籠(かご)や牛車(ぎっしゃ)など、婚礼に必要なものが並びます。
ひな人形の並べ方
ひな人形の並べ方には、ある決まりがあることを知っていますか?
「男雛と女雛はどっちが左でどっちが右だっけ?」と悩むことはありませんか?
実は、関東と関西では男雛と女雛の並び方が違うんです!
【関西】男雛が向かって右側
なぜこんな違いがあるのかというと、京都は公家中心で、昔から日本では「左側が位が高い(向かって右)」とされていました。
一方、西洋では「右側が位が高い(向かって左)」とされています。
関西では昔からの風習が残っていて、向かって右側に男雛を飾ります。関東では西洋式の右高位が採用されて、全国的にも向かって左側に男雛が飾られるようになりました。
いかがでしたか?
意外と知らないひな祭りの由来、ひな人形の登場人物、調べてみると結構面白かったです♪
なかなか7段飾りを見る機会はないのですが、もし見ることがあったら人形の表情や持ち物をじっくり観察してみたいな~と思います^^
みなさんも、ぜひお子さんと一緒にひな飾りを楽しんでくださいね!
それでは☆
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